
犬の心臓病
column
心臓の音が…心臓病と心雑音のお話
『心臓から雑音が聴こえるね』
健康診断やワクチン接種のときに心臓病が発覚するワンちゃんは少なくありません。
目立った症状が出ていなくても、心臓の雑音…心雑音は心臓病の初期から現れる症状のひとつです。
なんで雑音がするの?どんな音がするの?
今回はワンちゃん心雑音についてお話ししていきます。
心雑音の正体

心臓の音と言えば、どんな音を連想しますか?『ドキンドキン』とか『ドクンドクン』というものが多いのではないでしょうか。
このドキンドキンが聴こえたら、心臓が動いている証拠!生きているってことですね。
でもこのドキンドキンという音が聞こえている間、心臓は一体何をしているかご存知でしょうか?

心臓のお仕事は簡単に言うとポンプ!膨らんだり縮んだりすることで血液を取り込んで全身へ送り出しています。
血液は①左心房→②僧帽弁→③左心室→④大動脈(全身)と流れていきますが、左心房と左心室は膨らんだ後縮んでそれぞれ次の場所に血液を送っています。
心臓のドキンドキンという音の『ド』の部分では、左心房がキュッと縮んで僧帽弁が開き、『キン』の部分で左心室が縮んで大動脈へ血液を送り出します。これが正常な心臓の動きと音です。
心臓病において心雑音として聞こえているのは心臓の中で血液が逆流している音。
先ほどの左心房から僧帽弁を通って左心室へ行く流れが、心臓病で僧帽弁を通った血液が、左心室へ行った後また僧帽弁を通って左心房へ戻っていくのです。
ちなみに、心雑音が聴こえるのはステージB1から。
最初は聴診器で聞いても分かるか分からないかくらいの小さな音ですが、ステージが上がるごとにドキンドキンではなくなります。
『ザーザー』とか『ジャッジャッ』といった音が聞こえるようになり、胸に触れただけで分かるようなこともあります。
逆流の原因

この血液の逆流が起こるのは、僧帽弁がトラブルを起こすため。詳しく言うと僧帽弁の開閉がうまくできなくなる『僧帽弁閉鎖不全症』という病気です。
僧帽弁は左心房が縮んだときに開き、左心室が縮むときに閉まって血液の逆流を防ぐ…いわばドアみたいなものですが、僧帽弁の表面にあるものがくっつくことで、滑らかだった表面がボコボコのカリフラワーみたいな姿に変貌します。
ボコボコに歪んでしまうため、ドアとしてキレイに閉じなくなり血液の逆流が起きてしまうのです。
僧帽弁を無残な姿に変えてしまうのが…歯周病菌です。
ワンちゃんのお口から嫌な臭いがしたり、歯の表面が見えないくらい歯石がついていたりしませんか?
これは歯周病菌によってワンちゃんのお口の中が蝕まれているのです。
この他にも、歯周病菌から攻撃されて歯ぐきが脆くなるということも同時に起きます。
脆くなった歯ぐきにはさらに歯周病菌が集まり、歯ぐきの中に入り込むようになります。
歯ぐきの中には小さな血管がたくさん走っていて、この血管の中にも歯周病菌は侵入することができます。
血管の中に入り込んだら最後。血液の流れに乗って心臓までひとっとびです。
心臓に到着すると、今度は僧帽弁にくっついてボコボコに腫れ上がらせ、先ほどのお話のように逆流を引き起こすことになります。
クリアな音を保つために
心臓で起きている逆流をそのままにしておくと、心雑音は大きく、ワンちゃん本人にも咳や呼吸困難など深刻な症状が出てくるようになります。何の症状も出ていない…でもお口は臭い!というワンちゃんでは『隠れ心臓病』の場合があります。まずはお口の中の歯周病菌を退治することから始めましょう。
もうすでに心臓病と診断されたワンちゃんでも、歯周病菌を減らすことでワンちゃんの心臓の負担を減らすことができます。
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