
犬の心臓病
column
心臓病の治療①
心臓病で入院になっちゃった…。
心臓病が悪化するとワンちゃんの調子も見ただけでおかしい!と分かるようになります。
そんな症状の進んだケースでは入院したり、自宅でお薬を飲ませたりと心臓病の治療が始まります。
でもこれは「悪化した」心臓病のケース。健康だけど一応…と思って初期の心臓病が見つかることもあります。
咳とか出てないけど、治療って何をするの??
今回は心臓病の治療…特に初期のものについてお話していきます。
2つの治療

同じ部屋で一緒に過ごしていても、ステージAやB1といった初期の心臓病は症状が分かりづらいのが特徴です。
しかし、見た目が健康そうでもワンちゃんの体の中では心臓病の原因である歯周病が起きていたり、心臓病を悪化させる高血圧になっていたりと穏やかではありません。
初期の心臓病の治療は、この2つを改善させて心臓病を悪化させないようにするのが目標になります。
歯周病の根治と血圧のコントロールです。
歯周病の根治
最初に歯周病の治療のお話から。『心臓病の治療で歯周病?』と思われる方もいると思いますが、実はこの2つの病気、とーっても深く関係しているのです。
ワンちゃんの心臓病は、心臓の左側・左心房と左心室の間についている僧帽弁が腫れてうまく動かなくなることで起きます。
僧帽弁が腫れるのは、ワンちゃんのお口の中にいる歯周病菌が僧帽弁にくっつくため。
歯周病菌はお口の中だけに止まらず、歯周病でダメージを受けた歯ぐきから血管へ侵入!
血液の流れで心臓まで運ばれて僧帽弁にくっつくことで、使い物にならなくなってしまうのです。
このような理由で歯周病を起こしているワンちゃんでは、心臓病のリスクがぐーんと高くなります。
歯周病を治療し歯周病菌を減らすことで、お口のトラブルだけではなく心臓へ流れ込む歯周病菌を減らし僧帽弁を助けます。
血圧コントロール
次に血圧のコントロールです。心臓病の大敵である高血圧。ワンちゃんの高血圧は『全身を流れる血液の量が多い』ために起こるものと、『血液の通り道である血管が狭い』ために起こるものがあります。
血液が多い…少ないよりいいじゃん!と思いがちですが、血液が多いとその分心臓はたくさん動いて全身へ送り出すか、1回の動きでたくさんの血液を送り出せるようにパワーを使うことになります。
心臓病で心臓は『疲れている』のに、どちらの方法もさらに負担をかけることになります。
血液の量が多くなる原因はズバリ『塩分の摂りすぎ』。体内に塩分が多いと、塩分濃度を薄めるためにたくさん水が必要になります。
ポテトチップばかり食べていると喉が渇いてお茶やジュースなどが飲みたくなりますよね?
ごくごくとたくさん飲んで体の中に取り込んだ水分は、血液の一部になるため血液の量が増えることになります。
ワンちゃんのごはんやおやつに含まれる塩分を制限することで、高血圧を防ぐことができます。
一方『血管が狭い』というトラブルで高血圧が起こる場合。
これはワンちゃんの体型…肥満が大きく関係していています。あなたのワンちゃん、ぷよぷよしていませんか?
肥満になると体に脂肪が蓄積され、脂肪によって血管が広がることを妨げたり、血管自体のしなやかさを奪って硬くなってしまいます。(動脈硬化)
すると血液が流れにくくなり、それを流そうと心臓が頑張る羽目に。
ぷよぷよボディのワンちゃんはダイエット!適切な体重をキープすることで高血圧の予防につながります。
検査を受けて早期発見

とはいえステージB2以降と違って、パッと見て『おかしい!』と思うような症状が出にくいのが初期の心臓病。
早く病気を見つけるためには、症状が出ていない段階で検査を受けることが必須になります。
うちの子は大丈夫…と思っていても、こっそりと心臓がダメージを受けているということもあります。
定期的に検査を受け、心臓病を早期発見、早期治療で悪化を防ぎましょう。
検査以外でワンちゃんの心臓をサポートする方法もあります。
今回お話した「歯周病菌」、これを自宅で殺菌すること。そして心臓の負担になる血液の流れを改善すること。
この2つが自宅でできるのはごとふの3ステップセラピー【らくらくジェル・らくらくサプリ・らくらくオイル】だけ!
らくらくジェル・らくらくサプリでお口と体内に入り込んだ歯周病菌を殺菌、らくらくオイルで血液の流れをサラサラに。歯周病菌を心臓に付着しにくくして心臓の負担を減らします。
目立った症状が出てない今こそ、自宅でケアを始めませんか?