
犬の心臓病
column
長生きを目指そう!心臓病の早期発見
ワンちゃんの健康、維持できていますか?
若いときはしゃぎまわっていたうちの子も、気づけばすっかり老犬に…。
『病気にならずに天寿を全うしてほしい』
『体の負担にならないように健康には気を付けてあげたい』
シニアになったワンちゃんと暮らしている飼い主さんほど、ワンちゃんには健やかに過ごしてほしいと願っているのではないでしょうか。
でも残念なことに、大切なワンちゃんの体をこっそり蝕んでいく病気があるのも事実。その代表格ともいえるのが心臓病です。
心臓病ってどうしてなるの?病気の名前を聞いただけで様々な不安が…。
今回はそんな心臓病についてお話ししていきます。これを読んだらあなたのワンちゃんも長生きできるかも?
実は多い!ワンちゃんの心臓病

シニアになったワンちゃんと一緒に暮らしている方では、ワンちゃんの「最期」について考えたことがある方もいるかもしれません。
病気で苦しむことなく、安らかに…というのが理想という方が多いのではないでしょうか?
実際は病気で亡くなることも多いのですが、ワンちゃんが亡くなる原因の上位には心臓病が含まれています。
ワンちゃんで最も多い心臓病が「僧帽弁閉鎖不全症」です。簡単に病気のお話をすると、心臓の中にあるパーツのひとつ「僧帽弁」が機能しなくなる病気です。
僧帽弁が働かないことが原因で激しく咳き込んだり、息切れするようになったり、体が浮腫んだり、突然倒れたりと様々な症状が出てきます。
この病気の嫌なところが、症状が出るまで気が付かないところ。
病院に駆け込んだら入院が必要だったり、心臓のためにずっとお薬を飲ませ続けないといけない体になっていたり…
ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても大きな負担になります。
心臓病の原因は?

入院や通院、お薬を飲ませることって「ワンちゃんのため!」って思っていても、しんどいときはしんどいですよね。
できれば心臓病にかかってほしくないところですが、なぜこの病気になってしまうのでしょう?
僧帽弁閉鎖不全症、この病気が起こる主な原因として「歯周病」が挙げられます。
歯周病の原因は歯周病菌という菌で、この菌は口から歯ぐき、歯ぐきから血管へと入り込んで最終的に心臓に辿りつくのですが、心臓のパーツである「僧帽弁」にくっついて腫れ上がらせてしまいます。
僧帽弁が腫れると、心臓は大混乱!決まった方向に流れていた血液が、あちこち勝手に流れてしまい、体は血液不足に。
その状態が続くと先ほどお話ししたような様々な症状を引き起こします。
僧帽弁を腫れあがらせる歯周病菌、この菌は心臓で悪さをする前にまずお口の中から侵略していきます。
「うちの子、口臭い!」「歯の表面が汚い」「ぺろぺろ舐められた後が臭う」などのお口のトラブル、感じたことはありませんか?
そのトラブルも歯周病菌がお口の中で悪さした結果なのかもしれません。
早期発見で長生きしてほしい!
心臓病もそうですが、病気って本当に意地悪だと思いませんか?ちょっと病院に行って診てもらおうかなと思ったときにはとんでもないことになってる…。そんなことになる前に教えてよ!って思いますよね。
とんでもないことになる前に心臓病を見つける方法、実はあります!
一つは定期的に心臓の検査をすること。ワンちゃんが元気で何の症状も出ていなくても、実は心臓は負担を感じている場合があります。
何も症状が出ていない早期に見つけることで、サプリメントや食事の見直しで対応可能な場合や、お薬が出されても、重症のときとは違い何種類も薬を飲ませなくて済みます。
病気の進行自体も遅くすることが可能です。
もう一つは歯周病菌をチェック・殺菌すること。お口の中だけでなく、心臓のパーツを壊す歯周病菌は、殺菌することで心臓へ飛んでいく量を減らすことができます。
上記の検査・チェックをどちらも当院では実施しています。
心臓の検査って何を受けていいのか分からない、詳しい説明が聞きたいなどありましたら、ぜひ当院へお越しください。症状が出ていない場合でも検査だけしたい場合でももちろんOKです。
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心臓病を早期に見つけて、ワンちゃんの『長生き』目指しませんか?
