
犬の心臓病
column
心臓病の治療②
呼吸が速い、すぐ息切れする…ひどいときには気を失うようなこともある心臓病。
中でも咳は飼い主さんでも気が付きやすく『最近しょっちゅうしてるな』と思って病院を受診したら、心臓病と発覚するケースも少なくありません。
心臓病って言われたけど、どんな治療をしていくの?今回は心臓病の治療についてお話ししていきます。
(初期の心臓病の治療についてはこちら)
治療の内容は?

ステージB2以降では『なんかおかしいな』と思うようなサインが、ワンちゃんに現れるようになります。
このステージ以降の治療の中身は心臓の負担を軽減させること、咳を治めるために血圧をコントロールし、次のステージへ悪化させないこと。
早速2つの治療について見ていきましょう。
心臓の負担を軽く
ステージB2以降の心臓病は、心臓内で血液の逆流がひどく、全身へ血液をうまく送り出せなくなっている状態です。1度で送り出せる血液の量が減るため、心臓はバクバクさせる回数を増やしてなんとか血液を送ろうと頑張りますが、働きすぎて次第にヘトヘトになってきます。
心臓はポンプみたいに拡張と収縮を繰り返して血液を送り出しますが、疲れてくるとそれがうまくできなくなり、血液を送り出すパワーが出せなくなってきます。
そんな心臓の負担を減らすのがお薬。
お薬で心臓の動きを改善させることで、しっかり拡がりしっかり縮んで血液を送り出せるようになります。
もちろん心臓の動きを改善させるお薬だけではなく、後述の血圧をコントロールして心臓の負担を減らすお薬もあります。
血圧をコントロール
初期の心臓病の治療でもお話ししましたが、心臓病の大敵は高血圧。体の中を流れる血液が多すぎると、それだけ心臓は頑張って動いて血液を送り出す羽目になります。
また血液が通る血管が狭いと、心臓が頑張って血液を送り出しても隅々まで行き渡らず、もっと頑張らないといけないことに。
こちらもお薬を使って血管を拡げて血液が通りやすくしたり、余分な血液をおしっこにして排出したりすることで心臓の負担を軽減します。
そして、血圧をコントロールすることで治まりやすくなるのが『心臓喘息の咳』です。
以前、咳や心臓喘息についてお話した際に、『心臓が膨らんで気管を押しのけることで咳が出る』と説明しました。
心臓が大きくなるのは、心臓内で血液が逆流しているため。
逆流した血液が左心房へ集まって、左心房の内側から圧がかかることで徐々に膨らんで大きくなってしまうのです。
血圧をコントロールするお薬を使うことで、圧がかかって膨らんだ左心房が縮み、咳が治まりやすくなります。
お薬は万能…と思いきや、使いすぎると腎臓がダメージを受けることになります。
中でも高血圧をコントロールするために、余分な血液をおしっこにして出すお薬を必要以上に使うと、今度は血液の量が減って、体の中で作られた毒素をおしっこにして出すことが困難になります。
毒素が溜まって腎臓が壊れてしまうため、必要以上にこのお薬を使わないようにすることも重要です。
進行を阻止する『自宅ケア』

初期に比べて症状が分かりやすい一方で、おかしいと思って病院へ連れて行っても手遅れな場合もあるのが重症化した心臓病の怖いところです。
咳や散歩後の息切れなど「?」と思ったら、その時点で一度病院の受診をお勧めします。
初期の心臓病と同じく、できるだけ早く病気を見つけて治療を始めるに越したことはありません。
そんな心臓病をこれ以上進行させないためにも、自宅でケアを始めませんか?
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お薬を飲んでいて体への負担が心配な飼い主さんも安心。自然のものから作られているので、ワンちゃんの体に優しく心臓をサポートすることができます。
心臓病の進行をストップさせるためにも、今の段階から始めてみませんか?
