放置すると痛い目に!歯周病の悪化

2019.03.04



病院で歯石取りをした結果、歯周病だった…ということは少なくありません。
歯周病については以前のブログでお話したと思いますが
放っておくと日常生活に支障をきたすほど症状が悪化します。

でもどんな症状が出るの?そうお思いの飼い主さんも多いと思います。
そこで今回は歯周病の悪化についてお話しします。




自宅で気が付く?症状いろいろ



歯周病と判明するとき、自宅でも何かしらの症状が出ている場合が多くあります。
症状は様々ですが、日常生活で気が付くものもあります。
あなたのワンちゃんに、以下のような症状はありませんか?自宅でもチェックしてみましょう。



・口臭
食べたものが影響することもありますが、歯石がついているときも口臭があります。
かすかに臭ってくるものから、近づいただけで臭うものまで程度はさまざまで
ちょっと臭いなと思うものから、生臭い、ドブの臭いがするといったものまでニオイの種類も多様です。



・出血
健康な歯肉では、歯ブラシやシートなどの摩擦で出血することはありません。
しかし、歯肉が腫れている場合に強くこするようなケアをすると、出血するようになります。
出血と言っても、少し滲む程度からよだれのようにドロッと出てくる場合もあります。






・ 歯肉の腫れ
通常はソーセージのような明るいピンク色をしていますが、歯肉に炎症が起こると腫れるようになります。
腫れると色が変わって梅干しのような色に…。
歯肉自体もハリがあった状態から熟れたトマトのように弱ってしまいます。





・ 歯の揺れや脱落
『自宅で歯磨きしてたら抜けました。』
このようなお話を聞くことがあります。ワンちゃんの歯が抜けるのは、乳歯のみ!
永久歯が抜けるときは、歯周病が関係している場合があります。
歯周病菌によって歯肉が溶かされて、揺れない状態から徐々に進行して
舌の出し入れだけで揺れるようになり、最終的に何かのはずみにポロっと取れてしまいます。





放っておくとどうなる?重症化の怖さ



病院を受診せずにそのままにしていると、症状はさらに悪化していきます。
次のような症状が出る場合、歯周病の悪化が疑われます。



・目の下の腫れ
『昨日まで何ともなくて、今朝みたら腫れていた』こんな時は要注意。
主に上あごの奥歯で歯周病が進行している際に起こります。
歯周病菌が歯の根っこの周囲の歯肉を溶かし、どんどん歯の根元の方まで進行していきます。

進行していった先では膿が溜まり、風船のように膨らんでいき
限界まで溜まると目の下がボッコリと腫れて、ひどい時には皮膚を突き破って膿が出てきます。




・くしゃみ
『最近くしゃみの回数が増えた』というような症状、ありませんか?
先ほどの目の下の腫れと同じように、奥歯ではなく牙(犬歯)で同じようなことが起こると
鼻の穴の空洞と犬歯の根本の部分にトンネルができます。


水や食べ物が口に入ると、トンネルに入り込み鼻から出て、それが刺激となってくしゃみが出ます。
また、歯周病菌によって溜まった膿もくしゃみによって出てきます。
膿が溜まっているので、くしゃみの際に鼻血も一緒に出ることもあります。




・骨折

歯周病菌による炎症が起きると、歯肉を溶かしていくだけでなく、アゴの骨をも溶かしていきます。

特に下アゴの犬歯が生えている部分で起きやすく犬歯が抜けるだけでなくアゴの骨の幅が細く弱くなるため
強い衝撃を受けると骨折してしまいます。
骨折すると口を開け閉めすることができないため、固形のご飯を食べることができなくなります。


歯周病が悪化すると上記のような症状が出て、日常生活に支障をきたすことがあります。
最も怖いのは心臓病ですが、そのお話はまた後日お話しします。




治療は継続的に。

歯石取りをした後に多いのが、きれいになってパタッと自宅ケアや通院を辞めてしまうこと。

歯周病や歯肉炎などのトラブルがない場合は問題ないのですが、
歯周病である場合、歯石を取ったら完治ではありません。
また、今日治療して明日治るような病気でもありません。

じわじわと病状が進行したのと同じように、治すにも長い時間がかかります。
ケアや通院を辞めてしまうと、症状は軽かったのにそこからまた悪化していきます。
通院や自宅ケアで飼い主さんも大変ですが、辛いのはワンちゃん本人です。

日常の小さなサインを見逃さないで、歯周病を地道に治していきましょう。

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