犬の歯石取りは病院で。(犬の歯石取り)|ごとふ動物病院(福岡)

犬の歯石取り
column

2019.02.19

犬の歯石取りは病院で。


最近、飼ってるワンちゃんのお口が臭う、歯磨きしたら血が出る・・・そんな症状ありませんか?

知らない間にお口の中では歯石が鎧のようにびっしり付いてる・・・!ということも珍しくなく、ひどいときは歯が抜けたり、顔が腫れたりと大変なことに。

でも歯石ってどこで取るの?そう思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?

最近ではペットホテルやトリミングサロンでも除去されることもある歯石ですが、今回は病院での歯石取りについてまとめました。

 

病院の話の前に・・・歯石と病気の関係


突然ですが、歯石を歯につけたままにしておくと、病気になることをご存知でしょうか?

“歯周病”これが病気の名前ですが、最近CMで耳にしたことがあるという方もいらっしゃると思います。歯石と歯周病、一体どのような関係があるのでしょうか?

(歯石がどのようにして蓄積されていくかは、以前掲載した『まるで鎧?!歯石の予防について』を読んでみてください。)

歯石を放置していると、ワンちゃんの口の中ではある変化が起こります。溜まった歯石から毒素が出て、歯ぐきを攻撃するようになります。

 

すると、攻撃された歯ぐきは赤く腫れ、優しく歯ブラシで磨いても出血するなどの症状が出てきます。

 

症状が進むと歯と歯ぐきの間に隙間ができ、そこに細菌が入り込んで同じく毒素で歯ぐきを溶かしていきます。これを歯周病といいます。

歯周病は、目に見える症状だけではありません。

症状が進むと、今度は歯ぐきや歯ぐきの下で歯を支えている骨が溶け始め、最終的に歯が抜けたり、顎の骨が折れたりと重症になってきます。

想像しただけでも痛そうですよね・・・!

 

病院で!歯石と歯周病へのアプローチ

歯石を放っておくと、その後痛ーい未来が待っていることが分かってもらえたと思います。では病院ではどのようにして処置をしていくのかを見ていきましょう。

病院での歯石取りは、全身麻酔をかけて行う処置と、無麻酔で処置する方法の2種類に分けられます。

どちらもスケーラーと呼ばれる道具を使って歯の表面・裏面についた歯石を取っていき、歯ぐきに炎症がある場合は、炎症を抑えるようなお薬を注入して終了になります。

麻酔をする歯石取り、しない歯石取りでは、処置の回数や費用なども変わってきます。その話はまた後日このブログでお話していこうと思います。

 

綺麗になったらそれで終わり?自宅ケアの重要性


病院で歯石を取ってもらうと、ワンちゃんの歯はピカピカに輝き、今まであった口臭なども一気に軽減されます。

ここで安心する飼い主さんが多いのですが、本当に重要なのはこの後!自宅でのケアになります。

一度歯石を除去したからといって、その後何もケアをしなければ、再び歯石がついて処置を受けなければならず、歯周病がある場合ますます状態が悪くなります。

ワンちゃんに何度も処置受けさせるのも気が引けますよね?実際に自宅でどのようなケアをしたらいいのでしょうか?

歯石を取り終わったら、自宅では歯磨きを始めましょう。歯石の原因になる歯垢(白くてドロドロしたもの)を定期的に除去することで、歯石になるのを予防して次回の歯石取りの処置までの間隔を空けることができます。

歯周病がある場合も、病院からもらったお薬などを正しく使いながら、歯ブラシで優しく磨いてこれ以上悪くならないように努めましょう。

いかがでしたか?
ワンちゃんのお口を見てみて、ニオイや歯が揺れているなどの症状が出ている場合、それは歯周病のサインかもしれません。
歯周病の治療を含めた歯石取りをお考えの場合は、一度受診してみてはいかがでしょうか?

 

犬の歯周病治療についてはこちら


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