犬のアレルギー治療
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上手に使ってかゆみをオフ!アレルギーとお薬
体が痒くてボリボリ掻いちゃう。
手足が気になってなめちゃう。
ワンちゃんと飼い主さんを困らせる『かゆみ』。
ワンちゃんは我慢ができなくて搔きむしる、そんなワンちゃんと一緒にいると『また??』とうんざりするような気分になる方もいると思います。
そんなしつこいかゆみをピタッと止めてくれるのが『お薬』!お薬を飲ませることで、嘘みたいに掻かなくなるワンちゃんもいるほど、その効果は絶大!
今回はアレルギーとお薬についてお話ししていきます。
お薬で『かゆみを止める』
『お薬飲んでると掻かないんですけど…』
お肌のトラブルを抱えたワンちゃんの飼い主さんから、よくこのようなお話を聞くことがあります。
ワンちゃんは私たちと違って「かゆい!」と思ったら血が出るまで掻いたり、腫れ上がるまでカミカミしたりとなかなか我慢ができません。
ときには夜寝ている間もボリボリしてしまうこともあり、朝起きるとキズが増えていたり、ベッドを汚していたりと飼い主さんの悩みの種になることもしばしばあります。
アレルギーによって起こるこんな激しいかゆみ、ちょっとでもいいからなんとかしたい……そんなときに頼りになるのが「お薬」です。
お薬いろいろ
お薬と一言で言ってもその種類は様々です。今回は3種類をピックアップしてご紹介します。
ステロイド
人間用のお薬でも耳にすることが多いこのお薬。炎症を取り除く目的で様々な病気の治療に使われるお薬ですが、アレルギーやアトピーで絶大な効果を発揮します。
かゆみの素を作らせないようにすることで、かゆみやお肌に起きた炎症などを抑えてくれます。
ただし、体のあちこちで副作用が起こすことがあり、中には命にかかわるケースもあります。
(詳しくはこちら)
アポキル
ワンちゃんのアレルギー・アトピーなどで起こるかゆみを抑えるために作られた、比較的新しいお薬。かゆみの素から発信される信号を遮断して、脳に「かゆい」と認識させなくすることでかゆみを抑えることができます。
ステロイドのようにスピーディーに効果を発揮しますが、長期間服用することで免疫抑制という副作用が現れることが報告されています。
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サイトポイント
ステロイド・アポキルとは異なり、注射として使うお薬。アポキルより後に作られたお薬で、かゆみの素を捕まえて働かせないようにすることで、かゆみを抑える効果があります。
症状にもよりますが、月に1度注射をするために通院が必要になること、新しいお薬のため重大な副作用などの情報がないことも頭の片隅に置いておきましょう。
(詳しくはこちら)
注意してほしいのが、どのお薬も『かゆみを抑える』ためのもので、『アレルギーを治すお薬』ではありません。
アレルギーのワンちゃんの中には、『夜も眠れないくらいかゆい』といった激しいかゆみを抱えている子もいます。
我慢ができないワンちゃんは、掻くことでお肌を傷つけ、かゆみを増長させてまた掻きむしる…このような悪循環に陥ることもあります。
かゆみがひどいときにはお薬を一時的に使って症状を和らげる一方で、アレルギーの原因を探ることも大切です。
使い方を間違うと毒に。
しつこいかゆみを抑えてくれるお薬。ボリボリと掻きむしる姿をずっと見ているのは、飼い主さんでもしんどいと感じるようになります。
先述の通り、一時的にでもお薬を使ってかゆみを抑えたほうがいいというケースはあります。
一方で、「薬を飲ませていれば掻かないから」「症状が治まるなら」と長期に渡ってお薬を使い続けると、じわじわとワンちゃんの体を「副作用」が襲うことになります。
そしてお薬を中々手放せない、薬漬けの体に…。
そうならないためにも、当院でワンちゃんのかゆみの原因を探りませんか?
当院では、病院でワンちゃんのお肌を検査して、かゆみを引き起こす「アレルギー」のタイプを診断します。
そしてお薬を極力使わない、お肌に合った体に優しいケアでアレルギー根治を目指します。
通院できない飼い主さんやワンちゃんでも、体に優しいサプリメント『ニコわん』を使ったケアで、お薬からの卒業も可能です。
「ずっとお薬飲ませてるけどいいのかな?」
「お薬を使わないと治せないのかな?」
ワンちゃんのアレルギーとお薬の関係にお悩みの飼い主さん、諦める前に当院の検査と治療を始めてみませんか?