
犬の心臓病
column
『カハッカハッ』?咳はどんな音?
「カハッカハッ…カーッ!」
心臓病でワンちゃんが苦しむ症状の一つ、咳。
初めて聞くと「これが咳??」とちょっとびっくりする飼い主さんも中にはいると思います。
そんなワンちゃんの咳、よ~く聞くと音に違いがあるってご存知でしょうか?
今回はワンちゃんの咳について、音を交えてお話ししていきます。
あなたのワンちゃん、どんな咳をしてますか?
2つのパターン?咳の種類

心臓病で咳が出る・・・とは言いますが、咳ってそもそもどうして起こるのでしょうか?
ちょっと振り返ってみてほしいのですが、咳ってどんなときに出ますか?
風邪をひいた・・・水を飲んでて変なところに入った・・・様々なシチュエーションが思い浮かびますね。
咳は体の防御反応の一つ。空気の通り道である気管が圧迫されたり、炎症が起きたり、異物が入ってきたり、分泌物が滲み出てきたり・・咳をすることでこのようなトラブルを体の外へ追い出そうとしているのです。
これはワンちゃんでも同じ。このトラブルの種類によって、聞こえてくる咳の音が変わります。
その音で分けると咳は次の2種類になります。一体どんな音でしょう??
カハッカハッ・ケフッケフッ
この記事の冒頭でもあったような『乾いた咳』。気管や気管の分かれ目に炎症があったり、気管本体がギューッと圧迫されるようなときにでるほか、異物が入り込んだときに出るような咳。
ゲホッゲホッ・ゼーゼー
乾いた咳に対してこちらは『湿り気のある咳』。特にゼーゼーは咳というより呼吸に近いかもしれません。空気の通り道である気管の中に、分泌物があるときなどに出るような咳。
前回までの記事を読んでいただいている方の中にはピン!ときた方もいるかもしれません。
この2つの咳は心臓病の咳とも大きく関係しているのです。
心臓喘息と肺水腫

乾いた咳か湿った咳か…心臓病で起こる咳はこのどちらも起こる可能性があります。
初めて咳の症状が出るステージB2辺りでは、まず「カハッカハッ」という乾いた咳が出ることが多いです。
これはワンちゃんの心臓が心臓病で少しずつ大きくなっていくため(心臓肥大)。
心臓のすぐ近くには気管が走っていて、大きくなった心臓が気管に接触、それが刺激になって乾いた咳が出るのです。
最も多いのは冒頭のような『カハッカハッ』の最後に『カーッ!』と痰を吐くような音がおまけでついてくる咳。
実際に痰が出ることは多くはないのですが、咳き込んだ後に違和感を感じているのか口まわりをペロペロするワンちゃんは結構いるようです。
そしてこの心臓病からくる咳は、早い段階で治療を始めないと少しずつ悪化し、心臓喘息を引き起こします。
さらにその先に待っているのが肺水腫…。
初期の肺水腫では乾いた咳や痰を吐くような咳をすることが多いのですが、肺水腫がひどくなると状況が一変。
肺にはどんどん水分が溜まっていき気管の分かれ目まで押し寄せると、その水分を押し出そうと湿った咳が出るようになります。
また肺が水没することで、ワンちゃんは呼吸が苦しく首を伸ばし口を開けて呼吸するように…。
『乾いた咳』を早めにケア
『のどに何か引っかかるような咳をしている』『ゴホッゴホッと激しく咳き込む』心臓病が進行すると、咳も徐々に激しくなっていきます。
咳の音が変わったという場合も注意が必要です。大丈夫かな?と思ったら1度病院で診察してもらいましょう。
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