犬の歯石取り
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歯周病が関係?口内炎のあれこれ
ご飯やスイーツを食べているとき、幸せを感じる人は多いのではないでしょうか?でもその幸せな時間を邪魔するお口トラブル・・・それは『口内炎』!
ポン酢が沁みて痛い!!こんな経験ありませんか?
食べることが億劫になる口内炎、実はワンちゃんにも起こるということをご存知でしょうか?
ひどくなると、食べられなくなることも?!
今回のお話は、ワンちゃんの口内炎についてです。
実は出ている?!口内炎の『サイン』
犬が口内炎?と思っている飼い主さんもいると思いますが、ワンちゃんやネコちゃんでも口内炎を起こすことがあります。
もしかしたら、あなたのワンちゃんにも口内炎の『サイン』がでているかもしれません。
どんなサインなのか、チェックしてみましょう。
一緒に生活していて、こんなことはありませんか?
口の周りがヨダレまみれ
せっかくトリミングに出したのに、口の周りがネバネバしたヨダレで汚れている。拭いてあげようとして、口元を触ろうとするといつもより嫌がる。こんなことありませんか?
口内炎ができることで、口を触られたくない、ヨダレで気持ち悪いと思っているのかも。
口が臭い
ワンちゃんから、顔をペロペロされて『うっ!くさい』と思ったことはありませんか?口内炎が酷くなると、口からニオイが。歯周病といったほかのお口トラブルの場合もありますが口内炎ができているときにもニオイが出ることも。
ニオイの感じ方は人それぞれですが、個人的には『生臭い』感じがすると思います。
ご飯が食べられない
口内炎で痛みが出ている場合、食べ物が接触し痛みを感じることもあります。そのため、食べたいけど食べられなかったり、いつもはがつがつ食べるのに食べるスピードや量が減少することがあります。ご飯を食べられなくなると、徐々に元気もなくなっていきます。
いかがでしょうか?
当てはまること、ワンちゃんにありませんか?
上記の他にも『おもちゃで遊ばなくなった』『口周りを前足でゴシゴシしている』といった日常生活での変化や、口まわりを触っただけでも『キャン!』と鳴くような痛みを感じることも!
でも原因は一体何なのでしょう?
原因の一つはアレ!
私たち人間の口内炎は、うっかり口の中を噛んでしまうことでできた傷や、栄養不足など様々な原因が考えられます。
そしてそれはワンちゃんでも同様ですが、ワンちゃんの口内炎では原因の一つにあるものが関係しています。
突然ですがワンちゃんの歯磨き、していますか?
歯石が沢山ついていて一度も取ったことがない・・・なんてことありませんか?そんなワンちゃんは要注意!というのも・・・ワンちゃんの口内炎の原因の一つに『歯周病菌』が関係しているのです。
歯周病菌が口の中にたくさんいると、歯肉を溶かすように粘膜面を攻撃することがあります。特にほっぺの内側の粘膜で起こることが多く、奥の大きい歯(第四前臼歯)の部分を痛がるワンちゃんも。
そこは歯石が付着しやすく歯石がじわじわとと分厚くなり、ほっぺの内側の粘膜に直接触れてしまうようなこともあります。
粘膜を常に歯石が触れるので、そこから炎症を起こして口内炎となり、よだれがたくさん出たり悪臭の原因になったりと症状が出始めます。
歯周病菌や歯石が原因で口内炎が起きている場合、原因である口の中の歯周病菌を減らして増えないようにコントロールする必要があります。(歯周病菌についてはコチラ)
サインが出ていたら。
今回は、口内炎のサインや原因の一つである歯周病菌についてお話してきました。実際に口内炎を起こしていて痛みがある場合、自宅で歯磨きや口の周りを清潔にしておくというのはなかなか難しいところがあります。
また『口内炎かな?』と思っても口の中を見せてくれず、不安になることもあると思います。
なんとかしてあげたい・・・そんな時は当院へお越しください。口の中のトラブルが起こっている部分や歯周病菌のチェックをしてワンちゃんにあったお口のケアについてお話していきます。
あなたのワンちゃんの『食べる幸せ』、取り戻してあげませんか?