スキンシップで歯周病?(犬の歯石取り)|ごとふ動物病院(福岡)

犬の歯石取り
column

2019.04.22

スキンシップで歯周病?


誰にでもフレンドリーなワンちゃん。
臆病だけど家族は大好きなワンちゃん。

ワンちゃんの性格は様々ですが、飼い主やほかのワンちゃんの顔や口元を『舐める』ワンちゃんは意外と多いのではないでしょうか?

相手に挨拶をしたくて行動しているワンちゃんもいますが、そのキス、本当に大丈夫?実はそのスキンシップが歯周病菌をばらまいているかも!

今回はワンちゃんのスキンシップと歯周病菌の関係についてお話します。

 

スキンシップが裏目に。歯周病の怖さ


以前、歯周病は細菌が関係しているというお話をしました。歯周病治療で来院されるワンちゃんのお口から採取された歯垢には、多量の細菌が潜んでいることもあります。

中には細菌やアメーバなどが元気に泳ぎ回っていることも!

そんな口腔内環境のワンちゃんがほかのワンちゃんの口回りを舐めると、唾液を通じて歯周病菌がうつります。ワンちゃんから人にも!その逆も考えられます。

虫歯や歯周病治療をしている飼い主さんの口を、ワンちゃんが舐めることで菌がうつるのです。そうとは知らずに、自宅でのデンタルケアを怠っているとしたら…。

ワンちゃんが歯周病になることは想像に難くないですよね。

 

そのスキンシップは大丈夫?うつらない方法


歯周病菌が人やほかのワンちゃんにうつると、歯周病になることはもちろん、別の病気の原因になることもあります。高齢者や妊娠中の方は特に注意が必要です。

以下に自宅でもできる歯周病菌をうつさない・うつされない方法をまとめました。

スキンシップを控える

前述のように、人や他のワンちゃんの口まわりを舐めることがある場合は、舐めるのをやめさせましょう。
飼い主さんやお客さんの手を舐める場合は、舐められた後にきちんと手を洗いましょう。

共有しない

2頭以上ワンちゃんを飼育していて、ご飯の器や水飲みを共有していませんか?口に触れる道具を共有している場合、お互いで歯周病菌をうつし合うという最悪な状態に!

特に、歯ブラシを使ってデンタルケアをしているときは要注意!歯ブラシはそれぞれに用意して、決して1本で2頭のデンタルケアを行わないようにしましょう。

飼い主さんの中には、人間が使ったお箸で食べ物をあげたり、口に入れて小さくしてからワンちゃんにあげる方もいらっしゃると思いますが、それもやめましょう。

飼い主さんが歯周病や虫歯治療で歯医者さんに通院している場合は尚更です。人間の歯周病菌がワンちゃんにうつる可能性があります。

現在歯周病治療をしている、もしくは治療はしていないけど何らかのトラブルを抱えているときには、継続中の治療をやめないことや新たに治療を開始して、歯周病菌を増やさないようにしてあげることが大切です。それと同時に、ほかのワンちゃんや人とうつし合いにならないようにすることも重要です。

 

まずは病院へ。

ここまで歯周病菌はうつるというお話をしてきましたが、ノミやダニと違って肉眼では見えないので、『うちの子には歯周病菌がいるのかな?』と疑問を持たれる飼い主さん多いのではないでしょうか?

当院では、ワンちゃんの歯垢を少し取らせてもらうことで、歯周病菌がいるかどうか顕微鏡を使って調べることができます。

また、歯周病菌の種類によって歯周病になりやすい体質かどうかも分かります。モニターに歯周病菌の様子を映すこともできるので飼い主さんにも分かりやすく、歯周病治療中では菌の増減を把握することもできます。

口臭などの目立ったトラブルがなくても歯周病菌がいることもあるので、一度病院で調べてみてはいかがでしょうか?

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