犬のアレルギー治療
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あの音で大はしゃぎ!室内でのごあいさつ
ワンちゃんたちが静かに遊んでいるときや、眠っているとき。
そんな微笑ましいひと時が一瞬にして大騒ぎに・・・そう、来客時です。
来客時のインターホンの音で、走り回ったり来客に飛びついたり、もはや飼い主の声などそっちのけで大興奮のワンちゃんたち。
玄関先で済む用事の場合はまだしも、室内にお招きするお客さんの場合、お互いケガをしたり、ワンちゃんの脱走にも繋がりかねません。
子犬のうちに来客時のあいさつの仕方を覚えて、愛されワンちゃんを目指しましょう。
できなくなった?今までのコマンドが効かないワケ
インターホンの音で大騒ぎするワンちゃんに、いつもはできるはずの『おすわり』や『待て』のコマンドを出しても無視されることはしばしばあります。これは、『おすわり』などが急にできなくなったわけではなく、インターホンの音で興奮してしまい、もはやそれどころではなくなっているため。
ワーワーとTVゲームをしている小学生に片付けなさいと言っているようなものですね。
何事も『座ってから』室内あいさつトレーニングのススメ
まずはインターホンの音、次にドアの開閉、最後にお客さんといった具合に段階的に慣らしていきましょう。
お客さんとの対面では、初めは家族の誰かがお客さん役としてトレーニングし、慣れてきたら本当のお客さんともトレーニングしてみましょう。
1)インターホンとドアの開閉
まずはインターホンの音に慣らすために、家族の誰かにインターホンを鳴らしてもらいます。音が鳴ったら、子犬の前に立って座るまで待ちます。座ったら静かに褒めておやつをあげましょう。これを何度も繰り返します。
音が鳴った後に座っていられるようになったら、子犬を見ながらドアを開けてみましょう。
ドアを開けて子犬が立ち上がるようであれば、もう一度子犬の前に立って座らせます。子犬とドアに距離がある場合、飼い主がドアに向かう間に立ち上がってしまうので、最初は近距離から始めてみましょう。
2)来客役と対面
ドアの開閉で子犬が座っていられるようになったら、いよいよ来客役との対面です。来客役と飼い主は部屋に入りますが、順番に気を付けましょう。子犬が来客役の人に飛びつこうとしたときに、体で割り込めるよう、先に飼い主が部屋に入ります。
来客役が完全に部屋に入ったら、飼い主は子犬の前に立ち座らせましょう。座っていられたら、子犬を興奮させないように静かに褒めましょう。
ここで子犬がはしゃいでしまう場合、来客役は一度退室し子犬が座るまで待ちます。子犬が座ったら再び入室し、飼い主が子犬の前に立ちはだかって、子犬が自由にコンタクトを取ろうとするのを制止しましょう。
来客役にはおやつを渡してドアの近くで待機してもらい、その状態で子犬が大人しく座って待つことができたら、飼い主があいさつを許可するコマンドを出します。
子犬が来客役の前まで寄っていったら、子犬には『おやつをもらうには座らないといけない』ことを覚えてもらいたいので、来客役はコマンドではなく、できるだけおやつで誘導して子犬を座らせます。
難しい場合は、飼い主がコマンドを出して座らせてもOKです。子犬が来客役の前で座ったら、持っているおやつを渡します。子犬がおやつを食べ終わったら、飼い主は子犬を自分のもとへ誘導し、あいさつを終了させます。
どの段階も、何度も繰り返しトレーニングして状況に慣れさせましょう。
ただし、あまり長時間にわたって実施すると飽きたり、集中できなくなったりするので休憩も大切に。
インターホンで大騒ぎになる前に、室内でのあいさつの仕方を身につけましょう。