アルカリ性肌アレルギー

2018.06.19

(アルカリ性肌アレルギーとは)
次にアルカリ性肌アレルギーの症状の特徴についてお話ししましょう。
アルカリ性肌アレルギーの一番の特徴は、なんと言っても地肌の乾燥です。
毛はパサパサでパサつき、シットリ感が全くなくなています。そして、抜け毛が激しく背中と肘から下・膝から下の毛が薄くなっている子が多いです。
また、酷くなると背中を中心に全身に「ニキビ」のような湿疹ができたり、パンダのように目に周りの毛がなくなってしまったりします。(写真1:典型的アルカリ性肌アレルギー)







(原因)
このアレルギー性肌アレルギーは、質の悪い油(酸化している:トランス型脂肪酸が多い油)で作られたドックフード(食べ物)によって起こるアレルギーです。つまり、質の悪い油を食べると、その油は、ほとんどが皮下脂肪や内臓脂肪に置き換わるだけで、アルカリ性アレルギーの改善に必要なキレイな皮脂を作ることはできません。
キレイな皮脂が枯渇すれば、地肌はパサパサ・カサカサと乾燥し、その結果、毛がすごく抜け、ニキビ様の湿疹が出来ます。
治療は、まずドックフードを変えること。フードの粒を触ってベタベタするものは全てダメです。良質の油を多く含んだフードに変えて、皮脂分泌を活性化して地肌のパサパサ・カサカサを改善させましょう。そして、シャンプーも保湿系のシャンプーやミスト剤を使って地肌や毛をしっとりと保湿させることがオススメです。

(ごとふの治療)
当院であれば、ドックフードは皮脂の分泌をコントロールする生粋に変えまず。その上で、さらに皮脂分泌を盛んにするために、犬の皮脂になりやすいように調合したヴェールプラス・オイルを与えてもらいます。この2つの作用によって地肌にキレイな皮脂が分泌されるようになり、アルカリ性肌アレルギーは治って行きます。
シャンプーは保湿性シャンプーである入浴シャンプーと犬の皮脂の成分と同じ組成で作られた皮脂膜水を毎日「シュッシュッ」と噴霧して保湿します。このケアで治らないぐらい皮膚病が悪化している子には、1ヶ月から2ヶ月の間、皮脂産生を促す当院オリジナルのビタミン・ミネラル複合剤を使用して一気に皮脂を分泌させて治していきます。

くれぐれも注意していただきたいのは、食事アレルギーは犬の場合ほとんどありません。実際、病院で検査してアレルギーの原因が入っていないフードを食べても治らないでしょう。本当ならアレルギーの原因が除去できたのだから、症状が改善するのが当たり前です。でも治らないのは原因が違うからです。
アルカリ性肌アレルギーの原因は質の悪い油で作られたドックフードを食べ続けたためです。悪い油は皮下脂肪や内臓脂肪になるだけで皮脂にはならないため、皮脂が枯渇してアレルギーが起こるだけです。

そして、ステロイドやアポキルを使っても、一時しのぎで決して治りません。また、このタイプのアレルギーにはアポキルは効きません。
飲み続ければ、どこかで必ず副作用が出ます。巷では安全性が高いと言われているアポキルでさえ、世界の症例発表会でアポキルによる皮膚ガンが発生していると報告されています。
決して安全なお薬ではありません。現にアポキルは薬の仕様書に2年以上は投与しないようにと記載されています。それでも愛犬にこんな危ないお薬を使うのですか?

次回はアカラスや疥癬などの寄生虫性皮膚病についてお話しします。

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