
犬の歯石取り
column
『うちの子、口が臭い』口臭の原因と対策
ワンちゃんとリラックス…。
抱っこしたり、お膝の上でまったりしてるとき、顔の近くで不意に大あくびをされて『くっさ!』と思ったことはありませんか?
お口が臭い…そうとは知らずに無邪気にお口を近づけてくるワンちゃんに、頭を抱えている飼い主さんもいるかと思います。
『生臭い…なんかニオイがするようなもの、あげたっけ?』
いえいえ、口臭の原因は実はこっそり潜んでいるアレなんです!
口がくさい…原因は?

『昨日焼肉食べたもんな~』『お昼、餃子だった!』
私たちは口臭と聞くと、直前に食べた料理について思い浮かべますよね。
にんにくなどが悪者になりがちで、それに対処するためにガムやタブレットを使う方も多いのではないでしょうか?
『じゃあワンちゃんも同じ?』と聞かれると、そうではありません。
にんにくも食べないし、そもそも口臭になるような濃い味付けの物を食べることもありません。
ワンちゃんの口臭の原因、それは『菌』です。
私たち人間もそうですが、ワンちゃんのお口の中にはたくさんの菌が棲みついています。
中でも口臭を引き起こすのが『歯周病菌』…CMなどで耳にすることもあるかと思います。
歯周病菌は、歯と歯ぐきの境目にくっつき、仲間を集めながら増えていきます。
菌ももちろん生き物ですので、お口の中にあるタンパク質だったり、出血したときの血液だったりをモグモグ食べて、オナラを出して生活しています。
歯周病菌が増えれば増えるほど、菌が出すオナラの量も増えます。
それがワンちゃんのお口の中に充満して、ハァハァ息をしているときや冒頭のように大あくびしたときに、口臭としてモワッと臭ってくるのです。
「くさい」だけじゃない

今回は口臭についてお話ししていますが、歯周病菌による弊害はこれだけではありません。
最初は食べてオナラをして…と割と大人しそうに見える歯周病菌ですが、次第に歯ぐきやアゴの骨を溶かすようになります。
その結果、歯ぐきが赤い・歯がグラグラする・血が出る・痛がるなど様々なトラブルを引き起こします。(歯周病についてこちら)
さらに…
歯ぐきの中には血管が張り巡らされています。歯周病菌は歯ぐきと血管の中に入り込んでしまい、血流にのって全身へと行き渡ります。
また、菌は食事と一緒に胃腸に運ばれたあと腸内環境を破壊していくので、腸は炎症を起こして荒れ果ててしまいます。
歯周病菌や体にとって有害なものが、腸の傷ついた部分から入り込み、やはり全身へと供給されてしまうのです。(お腹のトラブル…詳しくはこちら)
血液が流れるところに歯周病菌あり!
心臓や腎臓といったとっても大事な臓器にも歯周病菌が入り込むので、心臓病や腎不全が…
また体のあちこちで炎症が起きることで、ガンが発生するリスクが上がるなど、命にかかわる病気にもつながります。
そうなる前に!自宅で対策
口臭をずっと放っておくと、お口が臭いだけでなく、大きな病気に繋がります。今回ざっくりご紹介した心臓病・腎不全・ガン、これらの病気は進行してから見つかることが多いので、見つかって手の施しようがない…という悲しいケースもあります。
元気なワンちゃんはそうならないように、闘病中のワンちゃんは今以上に悪化しないように、自宅でケアを始めましょう。
自宅で行うケア・・・それは『環境を整える』こと!
ひとつはお口の環境、もうひとつはお腹の環境を整えていきましょう。
この2つが簡単にできるのがDr.わんダブル!
口臭があるワンちゃんのお口は、歯周病菌がウジャウジャいるような状態です。
Dr.わんダブル 歯磨きジェルは、そんな荒れたお口の中の環境を整えます。歯周病菌の量を減らし、悪い菌が増えないようにいい環境を保つことを心がけましょう。
Dr.わんダブル スティックサプリは荒れたお腹を優しく労わります。
歯周病菌がご飯と一緒に流れ込む『お腹』。
腸の内側…粘膜の部分が傷ついてボロボロ&お腹の悪玉菌も増えている状態ですので、傷ついた粘膜を労わり、腸内に住んでいる菌のバランスを正常に導きましょう。
臭いとは思っているけど『現状維持!』な飼い主さん。
ワンちゃんに病気が見つかる前に&病気が重くなる前に、やさしい自宅ケア、始めてみませんか?