
犬の歯石取り
column
歯周病が原因?死に繋がる病気
『お口の臭いがキツイ』
『歯石をもう何年も放置していて…』
『前歯がポロッと取れちゃった!』
ワンちゃんと過ごしていると、何かしらの変化で気が付く歯周病。
お口の中の状態が悪いけれど「ご飯も食べるし、元気だからいいか!」とついつい治療や自宅でのケアを後回しにされるケースもあります。
後回しにしてしまう飼い主さんへ。
この歯周病が、実は死につながる病気だということをご存知でしょうか?
影響が全身へ??

歯周病と聞くと「歯」とか「歯ぐき」のトラブルだと思われる方が多いと思います。正解です!
冒頭で挙げたようなワンちゃんからのサインで、病院で診断されたという方もいるでしょう。
しかし知っておいてほしいのが、歯や歯ぐき、お口の中だけのトラブルではないということです。
以前お話したように、歯周病の原因は『菌』です。
菌が歯ぐきの周りで悪さをして冒頭のような症状を引き起こすのですが、それだけではありません。
菌は歯ぐきから血管を通じて体内に入り込むほか、食べ物と一緒に胃や腸にも運ばれます。
血管に入り込んだ菌は、血液にのって体のあらゆる臓器を渡り歩きますし、腸では腸内環境を荒らし腸を傷つけ、消化された食べ物と一緒に体の中に吸収されてしまいます。
歯周病の原因である菌がお口の中だけではなく、体内にも入り込むことでさまざまな病気を引き起こすと言われています。
歯周病の症状と同じように、誘発される病気も本当に盛りだくさん!
今回はその中でも、ワンちゃんの死因ランキングにランクインするようなものをご紹介します。
歯周病が原因で起こる!ヤバい病気たち

歯周病が原因で引き起こされるワンちゃんの命を奪う病気、今回ご紹介するのはこの3つになります。
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)
腎不全
がん
歯周病菌が血管に入り込むことで、心臓・腎臓・血管へと攻撃が始まります。
心臓では僧帽弁に歯周病菌が貼りつき、僧帽弁閉鎖不全症に。
腎臓や血管では動脈硬化や高血圧が引き起こされ、腎不全へと繋がります。
がんは、常日頃から発生して消えてを繰り返していますが、これは体に備わった『ガンをやっつける働き』によるものです。
歯周病菌によって体のあちこちで炎症が起きると、その影響でガンの性質が変わってしまい『ガンをやっつける働き』でガンの芽を摘むことが出来なくなってしまうのです。
大きな病気におびえないためにも
いかがでしょうか?一見、歯周病とは何の関係もなさそうな病気ですが、実は深いところで関係しているのです。
そして、どの病気にも共通して言えることが「初期の段階では症状がなく、気が付かない」という点です。
『うちの子は大丈夫!』
本当にそう言い切れるでしょうか?
『口はずっと臭いし、確かに心配かも』
『でも何をしたらいいのか分からない!』
少しでもそう感じたら、まずは「歯周病菌対策」を始めてみませんか?
Dr.わんダブルは歯周病菌によって乱れたお口の中の環境と、お腹の中の環境をしっかりサポート。
歯磨きジェルを使ってお口に直接アプローチ、スティックサプリはおいしく食べて内側から環境を整えます。
歯周病菌対策をすることで歯周病はもちろん、今回お話しした3つの病気への対策へ繋がります。
お口のトラブルを抱えている飼い主さん。
大きな病気が見つかる前に、ご自宅で簡単ケアをスタートさせましょう!