
犬のアレルギー治療
column
アレルギーと治療のお話。その1
かきむしり過ぎてハゲハゲに…。
痒くて、しょっちゅうお薬のお世話になってる…。
時に血が出るまで、時に眠りを妨げるほどのかゆみを引き起こすワンちゃんのアレルギー。
中には何年も症状に悩まされているワンちゃんや、病院をはしごしている飼い主さんもいるほど。
かゆみだけでなく、ニオイや触ったときのベタつきといった様々な症状で飼い主さんをゲンナリさせます。
「治す方法、ないの?」
「お薬のほかに治療は??」
今回はかゆみ・ベタベタ・ニオイがきついアレルギー…酸性肌アレルギーの治療についてお話ししていきます。
(パサパサ・毛が抜けるタイプの治療についてはこちら)
ベタベタ・かゆい…原因は?

ここで少しおさらい。つい先ほど出てきた酸性肌アレルギーについてです。
アレルギーと聞くと「食べ物が原因?」と結び付けてしまいがちですが、それだけではありません。
触るとベタベタする、体臭がきつい、首の下やお腹にかゆみが出ているといった場合、皮脂が関係して起こる酸性肌アレルギーの可能性があります。(詳しくはこちら)
酸性肌アレルギーのワンちゃんは、とにかく体の中に油を吸収しやすいという体質で、食べたものから取り込んだ油を次から次へと皮脂へ作り変えて大量に分泌させます。
お肌へ過剰に分泌された皮脂は、空気に触れて酸化しお肌に強いかゆみをもたらす酸化皮脂へと変化します。
この酸化皮脂、強いかゆみをもたらすだけではありません。
ワンちゃんのお肌に『あぶら』がくっついている状態なので、撫でるとベタベタしますし、酸化することで嫌なニオイを発するようになります。
治療の要『皮脂のコントロール』

過剰に分泌された皮脂が原因ということが分かったところで、「どうやったら治るの?」とお思いの方も多いのではないでしょうか?
今回は当院の3つの治療方法をちょこっとだけご紹介します。ポイントは『皮脂をコントロールすること』です。
シャンプー療法
過剰に分泌されて強いかゆみやニオイ、そしてベタつきになる皮脂。お肌の表面にどっさり溜まった皮脂をまずは取り除かなければなりません。その方法がシャンプーです。
当院オリジナルのシャンプー剤を使って、お肌にこびりついたガンコな皮脂を根こそぎ取り除き、酸化皮脂によってダメージを受けたお肌を優しく洗い上げた上で保護します。
食事療法とサプリメント療法
酸性肌アレルギーのワンちゃんは、先ほどもお話した通り「食べ物から油を吸収しやすい体質」なので、必要以上に油を食べさせることは絶対に避けなければなりません。「油なんて食べさせてないけどなぁ」
そう思われる方は多いでしょうし、さすがにバターやマーガリンを食べさせている飼い主さんはいないと思います(笑)
しかし、ごはんやおやつで知らず知らずのうちに油を摂っている…これが意外と多いのです。
ドッグフードにコーティングされたオイルはもちろんのこと、おやつで与えるようなチーズなど乳製品も控えましょう。
そして酸性肌アレルギーのワンちゃんの「油をたくさん取り込んでどんどん皮脂にする」という体質は、サプリメントを使うことで「油を過剰に吸収させない」体へと変えていきます。
従来の「お薬を飲むだけ」という対処ではなく、ワンちゃんの体に優しく体の外側・内側の両方から皮脂をコントロールすることで、症状を取り除くことができます。
ひどいかゆみに悩んだら
酸性肌アレルギーのワンちゃんは、お話ししてきたようにベタベタやニオイといった症状と一緒に、激しいかゆみに襲われることが多々あります。そんな激しいかゆみを抑えるためにお薬を使うこともありますが、あくまで使用は一時的に。
薬はアレルギーを治すわけではないので、長期間ステロイドやアポキル、他のお薬を使うことで副作用で死に至る危険性もあります。
何年もかゆみと付き合っている。お薬でかゆみを抑えているというワンちゃん!
先ほどお話した、当院の体に優しい治療でかゆみとサヨナラしませんか?
当院では診察や肌タイプ分析キットでワンちゃんのアレルギーの原因を特定します。
そしてお肌の状態に合わせて今回お話した3つの治療を実施し、お薬を使ったその場しのぎではなく根本的な解決を目指します。
「何件か病院へ行ったけどダメだった」
「お薬じゃなくて、他の方法を探している」
すでにワンちゃんのアレルギーと長い間闘っている飼い主さん!
当院の体に優しい治療、始めてみませんか?