犬の歯石取り
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歯石取りについて、質問!
【お問い合わせ内容】
初めまして。 現在9才のトイプードルがいます。 歯石とりを考えていますが、やはり全身麻酔に抵抗があり決断に迷っている状況です。
貴院で開発された全身麻酔をしないでできる歯石取りとは、どういったものでしょうか?
麻酔ではなく、眠るお薬を使うのでしょうか?
どうぞ、よろしくお願いいたします。
【お答え】
まず、麻酔をしない歯科処置は、その名のごとく麻酔をしません。鎮静剤などのお薬も使いません。
だから、普通に(日常生活と同じように)意識がある状態で施術しています。イメージとしてはヒトの歯医者さんで歯石取りをしているようなものです。ヒトの歯医者さんでは全身麻酔をしませんよね。意識がはっきりとした状態で施術しますよね。ワンちゃんたちにも同じです。薬など一切使用せずに施術しています。
ただ、ひとつだけヒトと違うところがあります。
それはこの施術の意味を理解してくれないので、施術中「じっと」してくれないところです。
ワンちゃんたちは、口の中を希望もしていないのに触られるので、嫌がったり怒ったりします。
そこで、施術中動かないように保定をします。レントゲンを撮るときやエコーを見るときと同じように。
よく皆さんが誤解しているのが、この保定を力ずくでしたり、怒って殴ったりしているのではと疑念を持たれます。
そんなこと決してしません。そんなことをしたら、私の腕力より強い力を持っているワンちゃん達にはかないません。じっとなんて決してしてくれません。
私達が行っているのは、ワンちゃん達と「痛くしないからジッとしていて」とお話ししているだけです。お話をすると多くのワンちゃんはジッとしてくれます。
ジッとしてくれれば、ヒトと同じように歯石取りの施術ができるというわけです。
何もお薬で眠らせたり、全身麻酔などする必要がありません。ヒトと同じようにできます。
これが私の行う麻酔をしない歯石取りです。
でも、100頭に1頭の割合で私達のお話に一切耳を傾けてくれないワンちゃんもいるのも事実です。その場合にはこの方法での施術はできません。お断りすることもあります。
お話に耳を傾けてくれるかどうかは、直接会ってみないと分かりません。もし、私達の方法を試してみようと言うことであれば一度ご来院下さい。