犬のアレルギー治療
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暖かくなったら要注意!ワンちゃんと花粉症
暖かくなると、お散歩の足取りも軽やかに。
ポカポカ陽気に誘われて「お外に行きたいんですけど~」とお出かけをおねだりするワンちゃんもいるのではないでしょうか?
しかし楽しいお散歩が自宅に帰ると一変!
『体のあちこちが赤くなってる!』
『かきむしってる!』
それってもしかして、花粉症かも?!
今回はワンちゃんの花粉症についてお話ししていきます。
くしゃみの他にも…症状は?
花粉症と言えば、春の暖かい時期に飛散するスギやヒノキ、そしてなんといってもくしゃみというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
私たち人間ではくしゃみや鼻づまりなど、日常生活に支障をきたすこともある花粉症ですが、ワンちゃんではどんな症状が出るか、ご存知でしょうか?
人と同じようにくしゃみをするワンちゃんもいますが、多くはお肌にトラブルが出ます。
花粉症を発症するワンちゃんのお肌は、元々乾燥ぎみ。水分が抜けてカサカサしているところに花粉がくっつき、かゆみや赤みといった症状を引き起こします。
空気中を漂う花粉もありますが、お散歩で草むらなどに入ることの多いワンちゃんは、植物と接触しやすい以下の部分に症状が現れます。
①目のまわりの赤み・かゆみ
②手足の赤み・かゆみ
②お腹まわりの赤み・かゆみ
そして厄介なのがスギやヒノキの花粉の飛散が終わったら落ち着く…ワケではないということ!
ワンちゃんの体にくっついて様々な症状を引き起こす花粉は、この2つ以外にも『イネ』『ブタクサ』といったものが挙げられます。
地域にもよりますが、イネは4月~6月と8月、9月、ブタクサは9月下旬に飛散量が増えるため、春から秋にかけて対策が必要になります。
症状を軽く!自宅でできる対策
「じゃあその期間はお散歩したらだめ?」
いえいえ、そんなことはありません。
時間帯や天気などを考慮して控えた方がいい場合もありますが、花粉症のワンちゃんでも2つの対策をすることで、お散歩に出ても症状を軽くすることが可能です。
その二つは『防御』と『除去』です。
防御
花粉が体にくっつかないように守ること!先ほどお話したように、ワンちゃんの花粉症は花粉がくっつくことで体のあちこちに症状が出ます。
お散歩のあとお腹まわりを痒がる…そんなワンちゃんには1枚洋服を着せてあげましょう。
お肌の上に布という防御ができるので、地肌に花粉が直接くっつくことを防ぐことができます。
(特につなぎタイプのものがおすすめです。)
目の周り、手足の先も花粉がくっつき症状が出る部分。でもゴーグルをかけて、靴下を履いて…というのは現実的ではないですよね。
こういった部分には肌保護パウダーをはたいてお外へ行きましょう。パウダーで地肌を防御!花粉がくっつくことを防いでくれます。
除去
花粉がくっつくことで赤みやかゆみが引き起こされるので、くっついた花粉を取り除いてあげましょう。先ほどお話しした洋服。お散歩で着用した洋服はおうちに入ったら玄関で脱いで、洗濯機へ。
地面や植物に接触した手足は、お風呂場でシャワーを使って洗い流してあげましょう。
仕上げに濡れたタオルで目の周りを拭いてあげるとGOODです!
根本的に解決するなら
大きく2つの対策をお話してきましたが、以下のようなことにも気をつけると良いでしょう。早朝や雨上がりで晴れたときの散歩は控える(花粉の飛散量が多いため)
草むらを探検させない(入らせない)
花粉の多い時期は掃除機などを使ってこまめに掃除することも忘れずに。
そして一番大切なことは花粉をくっつけてトラブルを起こす『乾燥肌』を改善させること。
当院での診察で、ワンちゃんのお肌をチェック。乾燥肌を根本的に解決する、体に優しい治療をご準備しています。
「病院が遠くて…でも何とかしてあげたい」
そんな時でも大丈夫。
体に優しいサプリメント『ニコわん』や『なるはや 3点ケア・セット』でケアすることで、ご自宅に居ながら症状を改善させることが可能です。
毎年同じ時期に、目のまわりを真っ赤にしてませんか?
「症状に心当たりがある」
「花粉症かも…でもお散歩は行かせてあげたい」
そんな飼い主さんとワンちゃん!楽しいお散歩を続けるためにも、花粉が飛び始める前に、治療を始めてみませんか?