犬の心臓病
column
心臓病でも「お散歩に行きたい!」
「これからどうしたらいいのかな…」
心臓病だと分かった動物病院の帰り道、ため息と一緒にこんな気持ちになる飼い主さんは少なくないと思います。
日常生活であれこれ気を配らないといけない中、ふと心配になるのが「お散歩」ではないでしょうか?
毎日行ってたお散歩、続けても大丈夫?ドッグランに連れていきたいけどいいの?
今回はそんな疑問を解決!心臓病と闘うワンちゃんのお散歩・運動についてお話していきます。
やっぱり行きたい…お散歩!
心臓病と聞くと「家で大人しくしておこう」とか「興奮させない方がよさそう」と考える人もいると思います。
もちろんこの考え方も正解!以前心臓病のステージ①・②についてお話しましたが、ステージによっては興奮しただけで倒れるといった危ない症状が出ることもあります。
とは言え「お散歩は毎日の楽しみ」と思っているワンちゃんは多いと思います。
時間になると玄関にスタンバイする姿だったり、お散歩中じゃないとトイレしない!といったこだわりをみると、私たちが思っている以上にお外に行くことは大事なことなのかもしれません。
また飼い主さんの中には、お散歩友達とコミュニケーションを取ることを大切にしている方もいますよね!
ワンちゃんが心臓病だと分かって、散歩をやめてしまうと気分がどんよりというケースも。
ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても大事なお散歩の時間・・・でも心臓病だと分かったらちょっと考えてしまいますよね。
お散歩といえど歩く=運動。心臓の負担にならないか心配なところです。
心臓病でもお散歩OK?
いろいろな心配があると思いますが、実は心臓病でもお散歩や運動はOKです。
ただし!ただし!!心臓病のステージごとに制限はあります。
ここでステージごとのお散歩と制限について紹介していきます。
ステージA・B1
- お散歩:特に気を付けることはなし
- ドッグラン等:激しい運動は30分以内で
隠れ心臓病とも呼ばれている、日常生活で気が付くような症状がほとんどないAやB1。
この二つのステージでは、お散歩もドッグランもOK!・・・とは言え心臓病の初期なので、ドッグランであまり羽目を外さないように注意しましょう。
ステージB2
- お散歩:時間制限なし
- ドッグラン等:激しい運動はNG
「カッカッ」と痰の絡んだような咳が出るなど、少しずつワンちゃんから心臓病のサインが出始めるステージ。
このステージではお散歩はOKですが、ドッグランなどであまり激しい運動をするのは控えましょう。
心臓が少しずつ弱ってきているので、激しい運動をしたり興奮したりすると、酸欠状態に陥ることもあります。
ステージC・D
- お散歩:10分程度の軽めに
- ドッグラン等:NG
激しく咳き込んだり、肺に水が溜まったりするなど重症化した状態。
これらの症状は心臓の左心房という部屋が膨らむことが関係していて、左心房が膨らむ…つまり左心房の内側から圧がかかっている状態です。
10分程度の軽~い散歩に行くことで、この左心房にかかっている圧が下がるので、体調が悪くなければ少しお外を歩くほうが、心臓を助けることにつながります。
もちろん肺水腫を起こしていてそれどころじゃないときや、ドクターストップがかかっているときは回復するまで自宅でゆるりと過ごしましょう。
ちなみにドッグランはNG!!心臓や肺の状態が悪い中での激しい運動は、天国へまっしぐらです!
楽しい時間を守るために
お散歩に楽しみを見出すワンちゃんは多いと思います。しかし心臓病で「今日は調子が悪いです…」と言っているときは迷わずお休みしましょう。
ワンちゃんの体調とうまく付き合いながら、心臓病でもお散歩を楽しみましょう。
そんな楽しい時間を少しでも多くとってあげたい…。
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