「麻酔をしない歯石取り」についてコメントを頂きました。(犬の歯石取り)|ごとふ動物病院(福岡)

犬の歯石取り
column

2020.06.17

「麻酔をしない歯石取り」についてコメントを頂きました。

 


Youtube動画を拝見されて以下のコメントを頂きました。

『無麻酔の歯石除去なんてありえないです。うんちが出ちゃうくらい怖かったんでしょうね。トラウマになりますよこの子』

 

院長からの回答


sausage dogさん、コメント有難うございます。
Sausage dogさんがおっしゃるように、まだまだこの方法がベストだとは考えていません。やはりこの処置には苦痛が伴います。

 

でも、歯周病を治すため・そして維持するためには、今現在ではこの方法しか、私は思いつきません。

ご存知の通り、歯周病は「万病の元」です。
僧帽弁閉鎖不全症・心内膜炎などの心不全の原因であることは、世界的に証明されています。

 

また、ヒトでは、動脈硬化、痴呆症、腎不全、そして流産などの病気の原因菌とも言われています。

 

これらの重篤な病気にならないためには、歯周病菌を増やさないようにコントロールする必要があります。

そのためには、まずは歯周病菌の巣窟となっている歯石を除去しなければなりません。

でも、多くの動物病院では高齢であったり、基礎疾患があるという理由で、全身麻酔下での歯石取りを断っているのが現実です。

そうです、最も歯周病をコントロールしてこれらの死に直結する病気を改善・予防しないといけない時期に、歯石除去ができなきないのです。

 

その結果、命を落とす子を私は沢山見てきました。

 

前述したように、この無麻酔歯石取りが最も良い方法だとは思っていません。

これからもっともっと改良する余地があると思います。その改良によって、犬たちが全く処置中に不安なく、笑顔で実施できればと試行錯誤をしている最中です。

不安なく笑顔でできる歯石ケアが習得できれば、もっと多くの子が「歯周病菌を減らす」ことができ、重い病気にならなくて済みます。何か良い知恵があればご教授いただければ幸いです。

 

追伸


私は巷のトリミングショップなどで行っている「美容のために歯石とり」を行なっているつもりは全くありません。

それよりも、歯周病によってもたらされる心臓病や腎不全などの高齢期の病気を改善・予防したいだけなのです。

詳しくは、2つのサイトがございますので、参考にしていただければ幸いです。

 

歯周病サイト:https://www.cdb.jp/dental/
心臓病サイト:https://www.cdb.jp/cardiology/

ごとふ動物病院 院長・獣医師  藤本愛彦

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