軽度から重度まで!椎間板ヘルニアのグレード

2019.10.03




背中を丸めて『なんだか調子が悪い…』そんな空気を醸し出すワンちゃんもいれば
歩けない・おしっこを漏らしている…といったワンちゃんも。

そんな症状を見て、飼い主さんが『真っ青』になるような病気。
それが椎間板ヘルニアです。
様々な症状が出る病気ですが、実は出ている症状によって
病院では重症度を判別することができるんです。



今回は椎間板ヘルニアの重症度(グレード)について見ていきましょう。













症状いろいろ



以前の記事でお話ししたように、椎間板ヘルニアは
『食欲がない』といったものから『後ろ足に力が入らない』というものなど様々な症状が出ます。
同じ病気なのに、ここまで症状に差が出るのはなぜでしょうか?






椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出すことによって
神経が圧迫されることで起きる病気です。
そのため、神経が受けたダメージによってその症状が異なるのです。





ダメージが小さい場合は、腰や首に痛みが出る程度ですが
神経が大きなダメージを受けると、身体を動かすために出ている
神経からの信号をキャッチすることができなくなるため
足が動かなくなったり、立てなくなったりといった症状が出るのです。






そのため、自分で動くことができるワンちゃん
自分では動けないワンちゃんなど、同じ椎間板ヘルニアでも状態が異なるのです。









『痛い!』から『無反応』まで。ヘルニアのグレード



ワンちゃんの症状によって、椎間板ヘルニアがどのくらい進行しているのか…
つまり重症度(グレード)を知ることができます。
グレードは5段階に分けられています。早速見ていきましょう。



  •  グレード1:痛み

    一番軽度と言われる段階。
    軽度と言っても、抱き上げたときに『キャン!』と鳴くなど
    痛みが強く出ている段階でもあります。

    立ち姿を見たときに、痛みで背中がアーチのように丸くなっていることも。
    いつもはできる運動をしたがらないのも痛みによるもの。





  • グレード2:ふらつき

    痛みから痺れに変わってきた段階。
    歩くことはできるけど、力が入りにくいため後ろ足がもつれる
    ふらつきながら歩くといった状態です。

    足先を引きずることもあるため、爪周りや足の甲が擦れて毛がなくなることも。







  • グレード3:麻痺

    しびれから麻痺に変わってきた段階。
    後ろ足に力が入らず、ひとりでは立てない状態に。

    人が補助することで立つのがやっとなので
    歩き回るときは後ろ足を完全に引きずり、前足だけで進んでいきます。

    麻痺してはいますが、足先をつねると痛みを感じることはできます。
    また、自力でおしっこをすることもできます。







  •  グレード4:おしっこができない

    人の手を借りても立つことができなくなります。
    また、自分の意志でおしっこをコントロールすることができなくなるので
    おしっこを漏らしてしまうことや、逆に溜めていることも。
    足先の痛みは、なんとか感じることができます。






  • グレード5:痛みの消失

    椎間板ヘルニアの症状の中でも最も悪い状態。
    ひとりで立つこともトイレもままならず、
    かすかに感じていた足先の痛みもなくなってしまい、強くつねっても無反応になります。













おかしい…と思ったらすぐに。

グレードを見ていく中でもわかるように
神経へのダメージが大きくなればなるほど、ワンちゃんの症状も深刻になります。

大事なのは、早く治療を開始すること。
今グレード1の状態でも、何もせずに過ごせば
次の日にはグレード3ぐらいまで悪化するといったケースもあります。


当院では状況にもよりますが、グレード3で入院が必要なこともありますし
グレード5の場合は手術をしなければなりません。
自己判断は避け、異変を感じたらすぐに病院で診察を受けましょう。



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