どんなことする?椎間板ヘルニアの治療

2019.09.24


ご機嫌で近づいてきたワンちゃんを抱きあげようとしてワンちゃんから怒られた経験はありませんか?

体を触ろうとすると噛む、キャンと鳴く…実は腰や首の椎間板ヘルニアの痛みで、触られたくないのかも。

早くなんとかしてあげたい!
でも病院で何をするか分からないから不安…
そんな飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか?

病院では一体どんなことをするのでしょう?
治療を少し覗いてみましょう。

 

いつもは穏やかなのに…椎間板で怒るワケ

椎間板ヘルニアで多いのが『昨日まで普通だったのに』という飼い主さんのお話。そう、椎間板ヘルニアの症状はある日突然やってきます。

でもワンちゃんの中には我慢強い子も多く、調子が悪そうにしているときには、すでに痛みで辛い思いをしている場合が多いようです。

痛みを我慢しているのに、無理に抱き上げられたり散歩に連れていかれたりするとワンちゃんも怒りたくなりますよね。

こんな風に、症状から椎間板ヘルニアが疑われる場合はできるだけ早く病院で診察を受けましょう。

また後日詳しくお話ししますが、椎間板ヘルニアの症状には段階(グレード)があり、ひどいときには手術が必要な場合や、亡くなってしまう場合もあります。

 

痛みを取り除く!椎間板ヘルニアの治療

椎間板ヘルニアの症状で表れるのは『痛み』だけではありません。程度によっては神経の圧迫がひどいために、足が麻痺することも。

痛みや痺れ、麻痺…
これらの症状を緩和させるのに以下の方法があります。

薬物療法

ちょっと聞こえは悪いですが、簡単に言うとお薬を飲んで身体の内側から痛みを和らげる方法です。ステロイドをはじめとする炎症を抑えるお薬で、痛みを取っていきます。

『ステロイド?なんだかちょっと不安』
こんな風に思う飼い主さんもいると思いますが、だらだらと長期間ワンちゃんに飲ませるわけではないので、安心してください!

薬を用いるだけでなく、後述のレーザーと併せて使用する場合が多く、痛みが和らいだらお薬も止めて様子を見ます。

 

レーザー

身体の外側から痛みを緩和する方法です。

患部にレーザーを当てることでじんわりと身体が温まり、血流を改善したり、筋肉のこわばりをほぐしたりすることができます。

皮膚の上から当てるのでワンちゃんに対して負荷がかからず、皮膚の表面から身体の深部までレーザーが届くため、繰り返し当てることで痛みが完全に取れるワンちゃんも。

 

手術

前述の二つの方法と異なり『足をつねっても痛みを感じない』・『後ろ足がカエルのように開いてしまって立てない』といった重症の場合に選択される方法です。

これらの症状が出ている場合、背中を走る神経に大きなダメージがあると考えられます。

手術の際は麻酔をかけて、腰のどの部分にトラブルが起きているかを把握し、神経を圧迫している椎間板を削り取る方法が採られます。

お薬とレーザーを併用したり、手術して入院している際にお薬を併用したりとワンちゃんの症状によって治療が変わってきます。

また、手術するほどではないものの、後ろ足が痺れて力が入りにくいといった場合には、レーザーやお薬と併せて、リハビリを実施して回復を目指すといったパターンもあります。

 

『その場しのぎ』を繰り返さないように

今回は椎間板の治療についてお話ししてきました。

レーザーや内服薬を使うことで痛みを取ることができますが、残念ながら椎間板ヘルニアを『根治させる』わけではありません。

あくまで『今起きている痛み』を取る処置になります。

つまり、痛みが治まってもいつか再発する危険があるということで、次は手術になってしまうかもしれません。そうならないためにも、自宅ではしっかりと予防に努めましょう。

少しでも痛そうだなと思ったら、早めに病院へ。

 

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