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歯周病の怖さ

歯周病を放置すると、
死に至ります

3歳以上の犬の約80%が歯周病になっていると言う警告があるように、「ハミガキ」をしていないほとんどすべてのワンちゃんが歯周病になっています。
歯周病は、大切な歯を失うだけではありません。そのまま放置しておくと命を落とすような「おそろしい病気」を引き起こすことが、最近、明らかになってきました。
下顎の骨折や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、僧帽弁閉鎖不全症(小型犬に最も多い心不全)、腎不全、関節炎、痴呆(夜泣き・はいかい)などの根本原因は「歯周病」が関係していると言われています。

歯周病菌が体内に入ると

歯周病菌は万病の元

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    口の中にある善玉菌や悪玉菌

    善玉菌や悪玉菌

    犬の口の中には、善玉菌や悪玉菌と呼ばれる細菌が300〜500種類ほど住みついています。

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    歯周病菌が炎症から血管に入る

    歯周病菌が炎症から血管に入る

    中でも、最強の歯周病菌と言われる「レッドコンプレックス菌(ジンジバリス菌、トレポネーマ菌、タンネレラ菌の3種)」は歯肉を腐らせるだけでなく、顎の骨も腐らせるほど最悪なバイ菌です。これほど最悪な細菌が、炎症を起こして出血している歯肉に存在すれば、簡単に血管に入ります。

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    血管に入った歯周病菌が
    血管を腐らせ、最悪の場合は死に

    歯周病菌

    血管に入れば、容易に全身へまわり、大事な血管を腐らせ、そして心臓や腎臓に悪さをし、最悪の場合は死に至ります。

歯周病菌が関係している病気

心臓病、下顎の骨折や痴呆、腎不全などの様々な病気の根本原因は
「歯周病」が関係していると言われています。

01心臓病心臓病

歯周病菌は心不全の原因

ヒトでは、「1日1回の歯磨きより、1日2回以上した方が、心臓病になる確率が1.7 倍も減る」という調査結果が報告されています。つまり、歯磨きをせずに歯周病がひどくなればなるほど、心臓病になるリスクも高くなるということです。
犬も人間と同じです。愛犬の「歯磨き」を毎日される方は少ないので、口の中は歯周病で酷い状態になっていることが多いです。こんな状態では、1.7倍どころかそれ以上の確率で心臓病になってしまうのは当たり前です。

どんな原因で心臓病になるの?

歯ミガキをせずに歯石・歯周病を放置していると、愛犬のお口の中は「歯周病菌」だらけに。歯周病菌が増え続けると、歯肉に炎症が起き、そして出血も見られるようになります。出血が起きると、「歯周病菌」は血管の中へ入り、血流に乗って全身へと飛ばされ、最終的には心臓にまで到達します。心臓にまでたどり着いた歯周病菌は、心膜や僧帽弁などを破壊します。破壊されると僧帽弁は綺麗に閉まらなくなり、血液の逆流が起き、僧帽弁閉鎖不全症という犬に最も多い心不全を引き起こして死に至ります。
ヒトより犬の方が心臓病の発生が異常に多いのは、歯磨きをせずに歯周病菌を放置しているためです。お口をキレイにしておけば、歯周病菌は増えず、心不全で命を落とすことも少なくなります。


02下顎の骨折下顎の骨折

歯周病菌は下顎の骨をも折る

歯ミガキをせずに歯石・歯周病を放置していると、愛犬のお口の中は「歯周病菌」だらけになります。 歯周病菌は、お口の中に漂っている時には何も悪い事ができませんが、一旦歯周ポケットの中に入り込むと毒素を出して歯肉を攻撃します。攻撃された歯肉は赤く腫れたり、軽く磨いただけでも出血したりと徐々に脆くなります。この状態になっても治療せずに、放置し続けると歯周病菌は歯肉だけでは終わらず、アゴの骨まで溶かして骨折させたり、顎の骨にトンネルを掘って目の下や鼻から膿が出たり、顔が腫れたりします。
顎が折れれば硬いものを噛む事ができなくなるだけでなく、食事をうまくたべれなくなり命を落とすこともあります。目の下が腫れたり、鼻先が腫れれば、痛くて・痛くて元気に遊べなくなり、最終的には失明の危険性が高まります。

お口をキレイにしておけば、歯周病菌は増えず、このような病を未然に防ぐ事ができます。


03痴呆痴呆

歯周病菌は「痴呆」の原因

ヒトの口の中には、800種類を超える細菌が住んでいると言われています。 その中でも、悪玉3兄弟のうちの1人、ポルフィロモナス・ジンジバリス菌(Pg菌)と呼ばれる菌が、アルツハイマー型痴呆症と大きく関与している事が最近の研究で判明しました。
アルツハイマー型痴呆症を発症させるためには「アミロイドβ」という物質が必要なんですが、歯周ポケットに潜むPg菌が、この「アミロイドβ」という物質をドンドン作りだし、血管を通して脳に届けている事がわかり、アルツハイマー型痴呆症を予防するためには、Pg菌が増えないようにきっちりと歯磨きする事が大事であると考えられるようになりました。
最近、ワンちゃんも高齢化が進み、多くのワンちゃんが16歳を超えるようになりました。高齢化が進むと、やはり人間と同じように愛犬も痴呆症を発症し、飼い主の皆さんがその介護に困り果てているのが現状です。痴呆症を起こしている犬の多くが重度の歯周病を併発し、Pg菌がウジャウジャしています。介護疲れを起こさないためにも、お口をキレイにしましょう。


04腎不全腎不全

慢性腎不全も歯周病菌が原因

腎臓のはたらきの 1 つとして、体の老廃物をろ過して尿として排泄することが挙げられます。この濾過を行なっている場所は腎臓の『糸球体』と呼ばれる毛細血管が集まっている部分で行われているのですが、悪玉歯周病菌によって血管に炎症が起き、その結果、血管が詰まったり、狭くなったりして動脈硬化が起きます。動脈硬化が起こると、血液の流れが悪くなり、『糸球体』の機能が低下し、腎不全に至ります。

多くの重い病気にならずに健康的で・幸せな生活を1日でも長く過ごさせるためには、「歯周病」を絶対に撲滅することが重要です。つまり、お口をキレイにしておく事が大変重要になります。

健康的で・幸せな生活を1日でも
長く過ごさせるためには、
「歯周病」を絶対に
撲滅することが重要です。