古い検査、新しい検査

2016.08.29

椎間板ヘルニアにで「足がぷらぷら」。力が全く入らず完全麻痺。こんな場合は一刻も早く手術をして、脊髄神経を圧迫している飛び出た椎間板を除去しなければ、後ろ足は動かなくなる。時間は72時間以内、出来れば42時間以内にオペしたい。

私の場合、42時間で手術した子は、ほとんど元通りに歩けるし、走れるようになる。つまり、椎間板ヘルニアの場合「42時間以内」と言う言葉が非常に重要となる。

でも実際、椎間板ヘルニアで手術が必要となれば、専門の動物病院でMRIを撮ってきて、それから手術と言われる。でも、こんなことしていたら、アッという間に42時間は過ぎてしまう。

私がインターをしていた時代には、ヒトの病院でさえ大学病院にしかMRIは無かった。動物病院なんかにはあるわけがない。
だから多くの病院で、背中から脊髄のほんの手前に細い針を入れて脊髄造影検査をしていた。
この検査は非常に難しい。目隠しした状態で裁縫の針に糸を通すようなものである。だから、手先が不器用な外人さんはなかなかできない。できないもんでMRIを作った。だけど、器械がうん千万円と言うほど高い。
今でも、個人の動物病院ではなかなか手が出せないほどの高価な器械である。結果、専門病院だけが持っているのが実情である。

今年に入って、もう7件目の椎間板ヘルニアのオペ。幸運なことに、皆、回復している。

古典的な検査方法と言われるが、時間を大切にできるしペットの体にも優しい。私はこの方法で十分椎間板ヘルニアと戦える。

職人気質なのかな。年を取り過ぎたのかな。
でも、古い検査・治療が残っているのにはそれなりの理由があると思う。

 

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