犬の体を蝕む、ステロイドの怖さ
2014.01.11
痒みのために夜も寝れない、血が出るほど体を掻き続ける、こんな症状を抱えて病院に行くと、決まって獣医さんは、「痒みがひどいから、痒み抑えてあげるね」といってお薬を渡します。このお薬を飲むと、魔法のようにすぐに痒みが「スパッ」と消えていきます。
でも、このお薬を飲むと決まって、水を大量に飲みだし、食欲が異常に増え始めます。
でも、お薬を飲むのを止めると、とたんに水を飲む量はいつものようになり、食欲はいつもの量に戻ります。
残念なことは、痒みなどのアレルギー症状もお薬を飲む前と同じ状態に戻ってしまいます。
仕方ないので、また獣医さんに診せに行くと、またお決まりのように「痒みがひどいから、痒み抑えてあげるね」といってお薬を渡されます。
このかゆみを抑えるお薬が、プレドニンやプレドニゾロンなどと言われるステロイド薬です。
●かゆみを抑える力も半端ない。その分、副作用も半端ない。
ステロイドは、痒みをすぐに抑えることができる魔法のような薬です。
しかし、この魔法のお薬、痒みを抑えることができるのですが、アレルギーを治す・根治させることは決してできません。
だから、薬の効果が切れたら、また痒くなり、痒くなったのでまた飲ませるという副作用のスパイラルに陥るのです。
副作用のスパイラルに入ると、糖尿病や、肝不全、そして慢性膵炎、クッシング病などという重度な病気が起こり始めます。
ついには、多臓器不全をおこし死にいたることとなるのです。
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